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下肢の関節(足弓)
- 2021/01/16
<運動器系・全身の骨格>
4.下肢の骨格
(3)下肢の関節
⑨足弓
小さな骨からなる足の骨格は、互いに強く結合されて体重を支えます。それと同時に、足の骨はアーチ型に配列していて、クッションのように足が地面に着く時の衝撃を分散・緩和・吸収します。そのアーチを足弓と言い、直立二足歩行を支える人間の足に適した形態です。3種類あり、縦に走る2つの縦足弓(内側・外側縦足弓)と横足弓があります。
足弓を成立させる足根骨と配置としては、距骨は踵骨の上に乗り、舟状骨や内側・中間・外側楔状骨も距骨と共に持ち上がって「土踏まず」を作ります。踵から中足骨頭の間で、足の内側半分(踵骨-距骨-舟状骨-内側・中間・外側楔状骨-第1~3中足骨)は、「土踏まず」を含む大きな内側縦足弓を成します。一方、足の外側半分(踵骨-立方骨ー第4・5中足骨)は低いアーチの外側縦足弓を作ります。
足弓は、骨・靭帯・筋の作用によって形成維持されます。靭帯は特に足底で強固に張って、足弓に重力が加わっもアーチが広がって、つぶれないようにしています。また、下腿の筋は長い腱を足弓の下に付着させアーチを上方に牽引することで足弓を維持します。