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炎症の一般①
- 2021/01/17
<炎症>
1.炎症の一般
炎症とは、微生物やその他の侵襲により、生体に加えられた不適当な刺激に対する反応であって、血管、液性および細胞反応などからなります。炎症は、侵襲原になっています細菌やウイルスを洗い流し、貧食し、壊れた組織や細菌を清掃し、修復する一連の過程です。それはまた、生体が侵襲に満ち満ちた環境の中で生き抜いていくために、長い時間かけて獲得してきた防衛手段とも言うべきものであり、遺伝子によって、よく統御された反応形式とも言えます。
急性炎症がある程度長引きますと、免疫反応が加わり、防御はさらに強化されます。免疫は防衛手段としましては、より洗練された高級なもので、脊椎動物になつて初めて出現します。免疫能で最も重要な点は記憶の存在で、二度目からの同じ侵襲に対してはより強く反応し、これを効率よく排除します。これによって、二度と同じ病気に罹らないことができ、病から免れます。即ち、免疫の言葉が生まれました。
この続きは、次回掲載します。