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炎症の一般②
- 2021/01/18
<炎症>
1.炎症の一般
炎症と言いますのは、我々に最も馴染み深い病気の1つでもありますが、昔のローマ人も炎症を観察し、経験的に5大徴候を上げて、炎症を定義づけました。それは、発赤、発熱、腫脹、疼痛、機能障害でありますが、この定義は現在の病理学から言っても正しく、おなじ腫脹でも、発赤や熱があり、いずれは消退することをもって真性腫瘍と識別したことでしょう。このように、病理学は本来、病人を直接観察するところから始まり、臨床と密接した学問として出発したことが分かります。
この続きは、次回掲載します。