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頭蓋底:内頭蓋底③
- 2021/01/26
<運動器系・全身の骨格>
5.頭蓋骨
(1)頭蓋骨の成り立ち
①脳頭蓋
ロ.頭蓋底
A.内頭蓋底
c.後頭頭蓋
後頭蓋窩は、内頭蓋底に強く隆起します側頭骨の錐体によって、中頭蓋窩と境されます。
後頭蓋窩を作るのは主として後頭骨でありますが、それに加えて正中前方部では蝶形骨体もわずかに関与するほか、側頭骨の錐体も後頭蓋窩の外側前方部を構成します。
錐体後面には内耳孔が開いて、顔面神経と内耳神経が通ります(ⅦとⅧ)。その下方で、錐体後縁と後頭骨の前縁が縫合する部分に大きな頸静脈孔ができます。頸静脈孔はS状洞溝から連続する孔で、硬膜静脈洞から続く内頸静脈が通るとともに、舌咽神経・迷走神経・副神経が入ります(Ⅸ~Ⅺ)。
後頭蓋窩の正中部は、トルコ鞍の後方で蝶形骨体と後頭骨が軟骨結合してできた斜面(斜台)になって大後頭孔に続きます。大後頭孔の前外側には、左右1対の舌下神経管が開いて、舌下神経(Ⅻ)を通します。