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頭蓋底:外頭蓋底
- 2021/01/27
<運動器系・全身の骨格>
5.頭蓋骨
(1)頭蓋骨の成り立ち
①脳頭蓋
ロ.頭蓋底
B.外頭蓋底
外頭蓋底の前方部の構成には、顔面頭蓋の骨も関与し、上顎の歯がアーチを描いて並ぶ歯列弓と歯槽突起があります。歯槽突起に囲まれた部分が骨口蓋(硬口蓋)で、前2/3は上顎骨、後1/3は口蓋骨により構成されています。骨口蓋の前正中部には切歯孔が、左右の外側後端には1対ずつ大・小公害孔が開きます。これらの孔には上顎神経(三叉神経の第2枝)と顔面神経の混合枝が通ります。上顎神経は口蓋の感覚、顔面神経は口蓋にあります無数の小唾液腺からの唾液分泌をそれぞれ支配します。
骨口蓋の後端には、左右1対の後鼻孔があり、ここで鼻腔が後方の咽頭へと開口します。後鼻孔の周囲は蝶形骨の下面に相当し、後鼻孔の側壁として蝶形骨の翼状突起が位置します。生体では、翼状突起の下方には軟口蓋が付着します。
外頭蓋底の中部は、卵円孔・破裂孔・頸動脈管外口があります。その外側には、頬骨と側頭骨(頬骨突起)から成ります頬骨弓があります。頬骨突起の基部には、顎関節を作る下顎窩があります。下顎窩の直後には外耳孔が開きます。
外頭蓋底の後部には、外側に隆起する乳様突起があり、胸鎖乳突筋の停止となります。その内側にはアンテナのような鋭い茎状突起が出ます。茎状突起の基部で乳様突起との間には顔面神経が通る茎状突孔があります。さらにその内側には頸静脈孔が開きます。後部の中央には大後頭孔が開き、その内側には左右1対の後頭顆が楕円形に隆起し、環椎後頭関節の関節頭になります。後部の後端には外後頭隆起があり、後頭部における体表上の触知点と鳴ります。