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蝶形骨
- 2021/02/06
<運動器系・全身の骨格>
5.頭蓋骨
(2)頭蓋骨を作る骨
⑤蝶形骨
蝶形骨は、頭蓋腔の中央に位置する骨で、蝶が羽を広げたような形をしています。中央部は蝶の胴体に対応し、蝶形骨体と言います。身体の上面にはトルコ鞍があります。身体の前方は後鼻孔の上縁を成し、身体の内部には鼻腔と連絡する1対の蝶形骨洞があります。身体の後方は後頭骨と結合し斜台を構成します。
身体の両脇からは、左右1対の小翼と大翼が伸びます。小翼は前頭蓋窩の後縁を成し、基部には視神経管が開きます。大翼は中頭蓋窩の主体です。小翼よりも下方に位置しますので、小翼との間に上眼窩裂が開きます。また、大翼には正円孔・卵円孔・棘孔が開きます。
下方にも1対の翼状突起が伸びます。翼状突起は鼻腔の外側壁の後方部を作り、突起の基部には翼突管が開きます。