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特異性炎②
- 2021/02/07
<炎症>
2.炎症の分類
(4)特異性炎
特異性炎中でも、数も多く最も代表的なものは結核です。
結核は、結核結節と言われます肉芽組織(肉芽腫)を作ることが特徴で、結核という表現自体が、結節状の病変をつくることを意味しています。結核結節は、径1.0mmぐらいのものから、指頭大ぐらいのものまであり、中心が壊死に陥っており、凝固壊死の形を取ります。ちょうどチーズのように黄白色で、ボロボロの感じなので乾酪化とも呼ばれます。乾酪とはチーズの日本名です。乾酪化巣を囲んでマクロファージ(類上皮細胞)の層があり、結核菌は乾酪化巣の中で繁殖し、マクロファージに貧食されます。マクロファージの一部は、何個かの細胞が細胞層の周囲をリンパ球が取り囲んでいます。以上が結核結節です。