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結核症(一次結核症:初期変化群)
- 2021/02/09
<炎症>
2.炎症の分類
(4)特異性炎
①結核症
結核症は、結核菌の感染に続発し、身体の抵抗力(細胞性免疫)との兼ね合いで進行するやや多彩な経過を取ります。
イ.初期的変化群(一次結核症)
個体が初めて結核菌の侵襲を受けますと、先ず肺の中に初期感染巣をつくります。
初期病巣は下葉の胸膜下層に多く、小さな乾酪化性の病変で、滲出性変化が主です。同時に、所属する肺門部リンパ節も腫れ、これら肺の初期感染巣と、リンパ腺の初期結核症と併せて初期変化群と言います。多くの場合、この一次結核症の段階で結核に打ち勝ち、初期変化群に石灰化を残して治癒します。