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梅毒①
- 2021/02/11
<炎症>
2.炎症の分類
(4)特異性炎
②梅毒
梅毒は、トレボネマ・バリズムというスピロヘータの感染により起こされ、不潔な性交による場合が大部分であります。梅毒には、結核に似た類上皮細胞からなります特有な肉芽腫型(ゴム腫)と、リンパ球や形質細胞の浸潤が臓器の間質にびまん性に起こる型(びまん性間質性炎)とがあります。梅毒は、感染からの時期によって、下記のような病期に分けられます。
◎第1期
感染の機会があってから約3週間前後の潜伏期の後、感染局所に平坦な丘疹ができ、その部が少し硬くなります。これを初期硬結と言います。後で浅い潰瘍ができ、硬性下疳と言います。同時に鼠径部リンパ節が無痛性の腫脹を起こします。これを無痛性横げん(やまいだれに玄と書きます)または「よこね」とも言います。この病変は発病後3カ月で終わります。