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細胞核
- 2021/02/19
<腫瘍>
1.腫瘍の一般
(3)腫瘍細胞の特色
②細胞核
良性のものから悪性腫瘍に移行するに従い、核の大小不同、DNA量の増加に伴い好塩基性の増加、クロマチンの分布の増大・不規則化、核小体の顕著化などを指します。これらを総合して格異型と呼んでいます。
増殖の盛んな腫瘍細胞では、母地になった組織細胞に比し細胞核/細胞質化が大きいです。核の形は、円形から不規則な入り組みを含んだものまでさまざま混在します。クロマチン分布が核膜上に偏在して核膜が厚く見えることが多いですが、反対に全体に平等に分布したり、全体に増量して濃染することもあります。核小体の数と大きさが増加し、また、正常組織に比し核分裂像が圧倒的に多いです。