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がんの初期像
- 2021/02/28
<腫瘍>
1.腫瘍の一般
(6)腫瘍の発生の諸段階
②がんの初期像
がんの初期には、発がんにした局所に留まっていて他へ進展しない時期があります。例えば、上皮内がんは、がんが上皮内に限局している状態です。その典型像は子宮頸部がんでみられ、皮膚、乳腺などもあります。
やがてこの時期から、がん細胞が横に広がり粘膜内に拡がっている場合は、粘膜がんと言います。粘膜がんは、しばらくしますと、基底膜を越えて粘膜下層へと浸潤します。ここまでの時期のがんを早期がんと言います。
早期がんは上記の如く、深達度によって決められています。例えば胃がんでは、内視鏡の所見と相まって、胃がんの診断・治療・予後を決めるうえでのよりどころとなっています。