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僧帽筋
- 2021/03/01
<運動器系・体幹>
1.体幹の筋
(4)背筋
①浅背筋
イ.僧帽筋
背中を覆う菱形の扁平な筋で、形状がカトリックの僧の頭巾に似ているところからその名が由来します。僧帽筋は主として上肢の運動の時、肩甲骨を動かし固定しますが、上部・中部・下部の各部で線維の走行が異なりますので、運動の方向はそれぞれ相違します。上部が収縮しますと肩甲骨と鎖骨の外側端が拳上し、肩をすくめるような運動が起こります。中部は筋線維が水平に走り、肩甲骨を内方に引き固定します。例えば、気を付けの姿勢で肩を後に引く時働きます。下部は肩甲棘の内側端を下方に引きますので、肩甲骨は回転し、肩関節の外転時に腕の健常を助けます。上司が固定された時、両側が同時に働けば頭を後屈させることができ、一側だけが働けば頸部をそちらの方に側屈することができます。