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広背筋
- 2021/03/02
<運動器系・体幹>
1.体幹の筋
(4)背筋
①浅背筋
ロ.広背筋
背中から腰にかけて広く拡がる三角形の大きな板状の筋で、本来、上肢帯の筋であり、脊柱からの起始は二次的なもので、肩甲骨下角から起こる筋束が原始的な状態を示すと言います。広背筋は、上腕を後方に引き肩関節を内転・内旋します。即ち上肢を背部に回すように働きます。背中を手でかいたり、水泳でクロールのストロークを行うなどの場合に、広背筋が働きます。また、停止部を固定しますと、体幹が拳上します。鉄棒にぶら下がった場合、上腕骨を下方に引いて上方に脱臼するのを防ぐとともに、大胸筋と一緒に身体を引き上げるように働きます。広背筋は胸郭の背側壁に沿って走っていますので腋窩の後壁を構成します。上方では僧帽筋と菱形筋との間に聴診三角、下方では腸骨稜及び外腹斜筋との間に腰三角を形成します。