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治療と再発②
- 2021/03/18
<腫瘍>
1.腫瘍の一般
(9)治療と再発
がん対策としまして、治療よりも予防が大切であることは言うまでもありません。がんの生物学的な本質の解明に基く予防が理想的ですが、現在解っていることを基にしてできる限りの予防対策を立てなければなりません。それには、疫学的統計的研究が、腫瘍の内因や外因を正しく知らせてくれるために大きな力を持ってきました。例えば、喫煙と肺がん、脂肪摂取と大腸がんや乳がん、高塩分食と胃がんとの関連性などは、直ちに個人的なレベルでも予防につながるものです。
病理学は、細胞診、組織生検、摘出材料の検定、剖検を通じて、早期診断、治療方針の決定、治療効果の判定、疫学調査のための正確な情報提供というような点で大きな役割を占めてきています。