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下腹部
- 2021/03/23
<運動器系・体幹>
3.体幹の局所解剖
(2)腹部
②下腹部
一般皮下脂肪が厚く、鼠径靭帯や恥骨結節も触れにくい場合がありますが、腸骨稜の全長とその最前部にあります上前腸骨棘は必ず体表から触れられます。腸骨稜結節は、上前腸骨棘より5.6cm後上方の腸骨稜外側唇の突出部です。下腹部の皮下組織層は浅層の脂肪組織層と深層の膜様の線維層に分けられます。深層の線維層は弾性線維に富みスカルパの筋膜と呼ばれ、脂肪層と腹壁筋との間に分布します。この筋膜は鼠径靭帯より数cm下方で大腿筋膜に結合します。