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腰背部
- 2021/03/29
<運動器系・体幹>
3.体幹の局所解剖
(4)背部
③腰背部
広背筋は、腰部で腸骨稜の後部から下位の胸椎棘突起まで広がる広大な起始腱膜を作り、この腱膜と固有背筋を包む胸腰筋膜とが癒合したものが腰背腱膜と呼ばれます。胸腰筋膜は前方に伸び、固有背筋の外側部とその前方にあります腰方形筋を分けており、この部分を胸腰筋膜の前葉と呼びます。胸腰筋膜と広背筋腱膜が合してできた腰背腱膜の部分を胸腰筋膜の後葉と呼ぶことも多いです。また、懸垂など肩を下げる方向に力を入れますと、腋窩後壁から側腹部にかけて広背筋の外側縁を触れますが、腸骨稜からの起始の前縁と外腹斜筋の後縁と腸骨稜に囲まれた腰三角は、腹壁の中で抵抗の低い部位の1つです。