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細胞性免疫
- 2021/03/30
<免疫異常・アレルギー>
1.液製麺機と細胞性免疫
(2)細胞性免疫
一定の分化を終了して胸腺から抹消のリンパ組織に入ったT細胞は、2種類のTh細胞とTc細胞からなりますが、両者とも抗原刺激を受けますと活性化し、増殖するようになります。Tリンパ球の抗原刺激は、大食細胞(マクロファージ)や樹状細胞によって行われ、大食細胞(マクロファージ)やT細胞自らが作る多様なサイトカインによって分化誘導や増殖の促進が行われます。Th細胞はTh1細胞とTh2細胞に分化し、Th1細胞は大食細胞(マクロファージ)を活性化させて遅延型過敏反応を引き起こします。また、既に記述しましたようにTh2細胞は複数のサイトカインを介して自らの増殖とBリンパ球の抗体産生を促進します。
一方、ウイルスが感染した細胞を例に取りますと、細胞内部で創られたウイルス抗原は幼若なTcリンパ球に提示されることでTcリンパ球は活性化し、サイトカインの産生を介して増殖しながら、ウイルスに感染した細胞を直接攻撃する細胞傷害性を獲得します。