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背部の動脈
- 2021/04/03
<運動器系・体幹>
4.体幹の脈管
(1)動脈
④背部の動脈
僧帽筋、肩甲挙筋及び菱形筋には鎖骨下動脈から起こる頸横動脈が分布します。鎖骨下動脈は胸鎖関節の後方から第1肋骨の外側縁の間の部分で、腋窩動脈に移行します。椎骨動脈、内胸動脈、甲状頸動脈(下甲状腺動脈・上行頸動脈・頸横動脈・肩甲上動脈)、肋頸動脈などが起こり、脳、頸部そして胸部に分布します。頸横動脈は前斜角筋の前を横切り頸部を後方へ横走して肩甲挙筋の下端に達したのち、肩甲骨の内側縁に沿って下行します。広背筋には腋窩動脈から起こる肩甲下動脈の枝である胸背動脈が分布し、さらに前鋸筋にも進入します。
背部の皮膚及び固有背筋を養う動脈として肋間動脈ないし腰動脈の背枝が分布し、脊髄神経後枝と伴行します。