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腹壁の皮神経
- 2021/04/16
<運動器系・体幹>
5.体幹の神経
(2)腹壁の神経
①腹壁の皮神経
腹壁の皮膚には、下位肋間神経及び肋下神経の外側皮枝、そして第1腰神経前枝が分布します。外側皮枝は肋間神経が肋骨弓の後方を横切り内腹斜筋と腹横筋との間を走行しているときに分枝され、腹壁皮下の大部分に分布します。前皮枝は肋間神経が腹直筋を貫いたのち分枝され腹壁前側に分布しています。皮神経の分布域はほぼ胸壁と同様、分節状で、剣状突起の高さに第7肋間神経、臍の高さに第10肋間神経、腸骨稜及び鼠径部には第1腰神経前枝(腸骨下腹神経)が分布します。腸骨鼠径神経は鼠径管を通って前方に向かい、浅鼠径輪から皮下に出て、陰嚢(大陰唇)を中心に分布します。