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橋本病(甲状腺機能低下症)
- 2021/04/17
<運動器系・体幹>
4.自己免疫異常
(3)橋本病(甲状腺機能低下症)
実質であります甲状腺濾胞の壊れる慢性炎症で、そのため甲状腺機能低下症を伴います。濾胞サイログロブリンと、濾胞上皮のマイクロゾームに対する自己抗体が証明されます。
その他、進行性全身性硬化症(強皮症)、皮膚筋炎、原発性胆汁性肝硬変症などがあります。
注1:甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が減少して起こる症状を言います。甲状腺炎、がん、ヨード欠乏の他、下垂体に原因がある場合もあります。肉体・精神活動が不活発となり、皮膚が乾燥して厚く粘液腺様になります。幼児に起こりますと発育遅延を起こします。
注2:進行性全身性硬化症
皮膚の効果病変を特徴とし、関節、筋、腱から、さらに消化器、呼吸器、心臓、腎臓なども侵す原因不明の慢性結合組織増殖性の疾患で、膠原病の一つです。進行性強皮症ともいいます。
注3:皮膚筋炎
皮膚及び四肢随意筋、心筋が系統的に侵される全身性疾患で、いわゆる膠原病グループに属します。内臓の悪性腫瘍を合併しやすいです。
注4:原発性胆汁性肝硬変症
肝内小胆管の慢性非化膿性破壊性胆管炎により、肝硬変の像を呈するに至る慢性の肝内胆汁うっ滞症を言います。免疫学的機序によると考えられ、抗ミトコンドリア、抗平滑筋抗体が陽性です。