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会陰の神経
- 2021/04/18
<運動器系・体幹>
5.体幹の神経
(3)会陰の神経
会陰には陰部神経が分布します。陰部神経は第2~4仙骨神経前枝から構成され(陰部神経叢)、梨状筋下孔を通って骨盤外に出たのち再び坐骨棘を回って小坐骨孔から会陰部に入ります。会陰部では坐骨枝の内面に沿って、内陰部動・静脈と共に陰部神経管(アルコック管)の中の前方に走り、下直腸神経・会陰神経・陰茎(陰核)背神経に分かれます。下直腸神経は外肛門括約筋と肛門周囲の皮膚、会陰神経は浅・深会陰横筋、坐骨海綿体筋及び会陰の皮膚に分布します。陰茎(陰核)背神経は陰茎(陰核)の背面に達します。肛門拳筋及び尾骨筋を支配する神経は、陰部神経叢の根部から起こり、筋の内面より進入します。
会陰の皮膚には陰部神経のほかにも後大腿皮神経の会陰枝、前方からは陰部大腿神経や腸骨鼠径神経の枝が分布します。