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奇形の原因①
- 2021/04/23
<先天性異常>
1.先天性異常総論
(2)奇形
①奇形の原因
奇形の発生率は、一見はなはだ少ないように考えられがちですが、統計的に見て1%前後と推定されています。つまり、100回の出産に際し1回の割合です。しかし、流早産時では奇形の発生率が高く、人によつては約40%に陽性であると言われ、酷い奇形の場合は胎内でも育たず、妊娠の極早い時期に流産してしまうので、実際はすべての妊娠で正確な統計を取ることは難しいです。従って、全妊娠回数対する奇形発生率は、1%よりははるかに高いと思われます。
奇形の種類による発生率は、人種によつて若干異なります。例えば、無脳症は黒人に少なく、東洋人と白人に多いです。特に、イギリス、アイルランドで高率です。口蓋裂は日本人に最も多く、白人・黒人は少ないです。先天性心奇形は、奇形のうちで最も多いものでありますが、特に日本で多く、スウェーデンでは低率です。
この続きは、次回掲載します。