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奇形の原因②
- 2021/04/24
<先天性異常>
1.先天性異常総論
(2)奇形
①奇形の原因
病理解剖中に占める奇形の割合は、子供の剖検の多寡によって変動し、施設によりまちまちでありますが、全奇形児の半数以上は内臓にあって、外表観察のみでは、正確な発生頻度を出すことは困難です。
奇形を起こす原因は、正確には解っておりませんが、1つないし2つ以上の因子が関与しており、その主なものは、染色体または遺伝子の異常と、母体経由の環境因子による胎児への障害の2つに分けられます。
注:先天性心奇形
心臓は発生学的に、1本の管構造だったものが折れ曲がり、隔壁ができ、各空間が膨らみ、2つの心房と心室から形成されます。心奇形はその過程のどこにおいても起こり得ます。心房・心室の無形成、隔壁欠損、基幹血管と心房・心室交通の食い違いなど、様々です。近年多くの心奇形が外科手術の対象になってきました。