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内腔の異常
- 2021/05/10
<先天性異常>
1.先天性異常総論
(2)奇形
④奇形の種類
e.内腔の異常
メッケルの憩室:憩室の言いますのは、胃腸管などの壁の側方へ突起状に膨らんでいるものを言います。回腸末端から約1m上部に生じます。糞便などが溜まって炎症を起こすことがあります。
頸嚢胞:胎生期には魚のえらに相当するものが頸部にでき、咽頭その他の原基となります。さい(魚へんに思うと書きます)溝と言われる隙間が側頸部に嚢胞として残ることがあります。
嚢胞腎:腎全体にわたって大小無数の嚢胞ができ、腎全体として大きくなります。尿細管形成の異常によるもので、最終的には腎不全の症状を起こします。
動脈管開存:ボタロー管とも言われますが、生後肺呼吸が始まると同時に閉塞する動脈で、肺動脈幹と大動脈弓部を連絡する短絡血管です。これが開いている状態で、全身奇形の15%前後を占めます。