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生体の恒常性
- 2021/05/21
<生理学の基礎>
1.生理学の特徴
(2)生体の恒常性
生体を取り巻く環境は常に変化しています。生体を構成します器官系は、環境の変化に常に対応して、生体を構成する数多くの細胞にとって、最適な環境を作り上げます。
生体を構成する細胞を取り巻く細胞外液の物理的・化学的な性質、例えば、電解質組成、Ph、浸透圧、温度などは驚くほど安定に保たれています。細胞にとって環境である細胞外液の状態を内部環境と言います。生体の内部環境が安定に保たれる仕組みを内部環境の恒常性(ホメオスタシス)と言います。生体に備わっている多数のフィードバック調節機構によってホメオスタシスが保たれます。生体の持つホメオスタシス維持機構は生命現象の基本的概念です。