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母指球筋
- 2021/05/24
<運動器系・上肢>
1.上肢の筋
(4)手の筋(手内筋)
①母指球筋
手の平で、母趾の基部にあります高まりを母指球と言い、この高まりを作るのが母指の運動に関与します母指球筋です。母指球筋の中で浅層のものは、舟状骨・大菱脛骨が作る高まり(橈骨手根隆起)及び屈筋支帯から起こり、正中神経に支配されます。一方、深層にある短母指屈筋深頭と母指内転筋は、舟状骨・大菱形骨よりも尺側に起始があり、尺骨神経に支配されます。
注:母指の運動
5本の指先を揃えながら手掌を下にして手を机の上に置きますと、第2~5指は手背側に爪を向けますが、母指は橈側に爪が向いて、ほかの4本の指に対して指の腹面を向けていることが分かります。即ち、母指の屈曲-伸展・外転-内転は第2~5指と運動方向が異なり、ほぼ直角となります。例えば、母指の屈曲とは、母指を手掌の上に乗せる(指を折って数えるように折り曲げます)動作で、外転は、母指を手掌面から垂直に立てるように離すことです。