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同化と異化
- 2021/06/05
<生理学の基礎>
2.物質代謝の仕組み
(1)同化と異化
細胞は、その一部を日々更新しています。また、細胞の成長・増殖に際してタンパク質などが新しく合成されます。これらのために細胞は絶えず材料となる物質を合成しています。これを同化と言います。また、細胞内ではこれとは逆に、物資の分解も盛んに行われています。その中には、不要になったものを分解処理するだけでなく、エネルギーを取り出す反応もあります。これらの過程を異化と言います。以下作用の結果生じた不要物質は、細胞外に排出されます。同化や異化の過程で種々の物質を作り出し、また、エネルギーを放出することを物質代謝と言います。
異化作用によってエネルギーを取り出す材料に使われるのは、主として糖質と脂質です。タンパク質からもエネルギーを取り出すことはできますが、タンパク質は身体の主要な構成成分であり、これが大量に使われるのは飢餓などの異常な場合のみです。