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解糖と内呼吸
- 2021/06/06
<生理学の基礎>
3.物質代謝の仕組み
(2)解糖と内呼吸
細胞がグルコース(ブドウ糖)を分解してエネルギーを取り出す過程は、細胞がO₂(酸素)を取り入れてCO₂(二酸化炭素)を出すので内呼吸と言います。
先ず、グルコースは細胞質内で酵素の働きによって、ピルビン酸となります。このO₂を必要としない過程を解糖と言います。ピルビン酸はミトコンドリアの中に取り込まれ、酵素の働きによってO₂と反応します。細胞質内で起こる解糖とミトコンドリア内でのO₂の供給下で起こる反応系を併せて内呼吸とと言います。内呼吸の過程で生じたエネルギーの一部はATPの形で保存され、残りは熱に変わります。内呼吸では1モルのグルコースから38モルのATPが得られます。
ATPに保存されたエネルギーは必要に応じて放出され、生体内の様々な活動に利用されます。