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体温のPH
- 2021/06/10
<生理学の基礎>
4.体液の組成と働き
(2)体液のイオン
①体液のPH
体液のPHは7.35~7.45(7.40±0.05)と非常に狭い範囲に保たれています。PHは水素イオン濃度の対数です。PH7.0の溶液は中性で、その液は同じ量の水素イオン(酸、H⁺)と水酸化物イオン(塩基、OH⁻)を含みます。PHが7より低い溶液は酸性であり、PHが7より高い溶液はアルカリ性です。
体内で酸性物質やアルカリ性物質が作り出されたり、またそうした物質が体外から入ることがあります。この場合、体液(主として血液)中の緩衝系が働いて体液のPHを7.4付近に維持する精妙な機構があります。この仕組みを生体の酸塩基平衡と言います。
注:中性
7と言う中性の水(即ち水)が1リットル当たり10⁻⁷モルのH⁺を含むことに基づきます(PH=log1010⁻⁷=7)。