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上腕筋間中隔
- 2021/06/14
<運動器系・上肢>
3.上肢の局所解剖
(3)上腕筋間中隔
筋と筋の間には、線維性結合組織の筋膜が存在して筋を区分していますが、屈筋群と伸筋群の間のように対立する筋群の間には、特に肥厚した筋膜の層が区画します。これを筋間中隔と言います。上腕部では、上腕骨体の内側縁及び外側縁に沿って内・外側上顆までの間で、発達して認められます(内側・外側上腕筋間中隔)。これらの筋間中隔は上肢の血管・正中神経・尺骨神経・橈骨神経を導く通路になります。
内側上腕筋間中隔の内側端は上腕二頭筋の内側縁に続き、内側二頭筋溝と言います。この溝に沿って正中神経と上腕動静脈が走ります。また、内側上腕筋間中隔の後方には尺骨神経が走ります。外側上腕筋間中隔には橈骨神経が貫通します。