- トップページ
- >
- 伸筋支帯
伸筋支帯
- 2021/06/17
<運動器系・上肢>
3.上肢の局所解剖
(6)伸筋支帯
橈骨と尺骨の背側下部(腕時計をする位置)には、伸筋支帯という靭帯性のバンドが張っており、手背に至る前腕伸筋腱を押えています。これによつて、指を伸展させたときに、腱が手首に上がらないようになっています。伸筋支帯と橈骨・尺骨との間には、伸筋の腱を通す6つのトンネルがあります。各トンネルの間では伸筋支帯の一部が骨に密着して、隣り合う腱トンネルを仕切る区画(腱区画)を成します。伸筋腱はそれぞれの腱区画ごとに個別の腱鞘に包まれており、運動時の摩擦を軽減させます。腱区画に仕切られたトンネルを橈側から順に列挙します。
第1トンネル:長母指外転筋と短母指伸筋、第2トンネル:長・短橈側手根伸筋、第3トンネル:長母指伸筋、第4トンネル:総指伸筋と示指伸筋、第5トンネル:小指伸筋、第6トンネル:尺側手根伸筋
注:リスター結節
トンネルと第3トンネルの間にあり、体表からも触れる橈骨の遠位部の背側にある隆起です。