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上肢の動脈②
- 2021/06/19
<運動器系・上肢>
4.上肢の脈管
(1)上肢の動脈
第1肋骨より外側で鎖骨下動脈はそのまま腋窩動脈に移行し、胸筋・肩甲骨周囲など腋窩壁に分枝しながら上腕二頭筋の内側縁に向かいます。腋窩中央では腋窩動脈の拍動が触れます。
腋窩の下縁(大胸筋の下縁)を過ぎますと、腋窩動脈は上腕動脈と名前を変えて上腕二頭筋の内側縁(内側二頭筋溝)を肘窩に向かって縦走します。
上腕動脈の拍動は内側二頭筋溝から肘窩までの全域で触れ、よく血圧の計測にも用いられます。内側二頭筋溝むの下端では、上腕動脈は正中神経と共に上腕二頭筋の停止腱膜の下をくぐって肘窩に入り、橈骨動脈と尺骨動脈に分かれます。橈骨動脈と尺骨動脈は前腕を下行して手の中に入り、共に吻合して浅掌動脈弓及び深掌動脈弓という2つの動脈ループを形成します。