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Rh式血液型
- 2021/07/23
<血液>
3.血液型
(2)Rh血液型
Rh因子は赤血球膜にある抗原(凝集原)で、アカゲザルの赤血球にあるものと同じなため、Rh因子と呼びます。赤血球にRh因子を持つ人をRh陽性(Rh+)、持たない人をRh陰性(Rh-)と言います。日本人では、99.6%がRh+です。
Rh式血液型は、輸血を繰り返す場合や妊娠時に問題となります。Rh因子に対する抗体は通常血液中に存在しませんが、Rh+の血液をRh-の人に輸血しますと、Rh-の人の中にRh因子に対する抗Rh抗体が産生され、2回目以後の輸血の際に、抗Rh抗体が輸血されたRh+の血液の赤血球と反応して赤血球の凝集反応を起こすことがあります。また、母親がRh-、父親がRh+の場合、胎児はRh+となる確率が高いです。通常第1子は無事出産しますが、この時胎児の赤血球はわずかではありますが母体内に入り、抗Rh抗体の産生を誘発します。第2子(Rh+)を妊娠した時母体内の抗Rh抗体が胎盤を通って胎児に移行し、胎児の赤血球凝集反応を起こし、流産や死産を招くことが多いです。