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溶血
- 2021/07/02
<血液>
1.血液の組成と働き
(7)溶血
赤血球膜が崩れ内部のヘモグロビンが細胞外に流出する現象を溶血と言います。細胞外に流出したヘモグロビンは分解されるため、酸素を運ぶ機能を失います。溶血は様々な原因で起こります。例えば、赤血球を低張液(細胞外液よりも浸透圧の低い溶液)に入りますと、水が赤血球内に入って赤血球が膨張し細胞膜が破れて溶血を起こします。これが水を静脈注射してはいけない理由です。溶血は細菌の毒素や血液型不適合輸血などによって起こります。赤血球の振動、超音波などの物理的刺激や、表面活性物質などの化学的刺激も溶血を起こします。