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貧血
- 2021/07/03
<血液>
1.血液の組成と働き
(1)赤血球
➇貧血
貧血とは、血液全体に含まれます赤血球あるいはヘモグロビン量が減少した状態とそれに伴う症状を言います。血液中のヘモグロビンの量は粘膜、結膜、皮膚、爪の色に反映されます。従って、眼瞼の結膜や口腔粘膜の色は貧血の指標となります。組織中の酸素不足による倦怠感のような全身症状と酸素不足を代償するために頻脈などの症状が出てきます。
貧血は血液が大量に失われた場合や、赤血球の生成から破壊までの過程に何らかの障害あるために起こります。例えば、栄養不足(鉄、ビタミンB12、葉酸、タンパク質の不足など)、骨髄の障害(白血病など)、溶血、エリスロポエチンの分泌障害などが貧血の原因となります。
注:白血病
白血病とは、幹細胞などの造血系細胞が腫瘍化する疾患です。腫瘍化した造血系細胞(白血病細胞)が骨髄中で大量に増殖することにより、正常の血液細胞の増殖が妨げられ、赤血球減少に伴う感染症、血小板減少による出血などを生じます。