- トップページ
- >
- 血小板(機能)
血小板(機能)
- 2021/07/09
<血液>
1.血液の組成と働き
(3)血小板
②機能
血小板は止血作用を持ちます。血管は傷害されますと血液の流出を防ぐために直ちに止血機構が働きます。止血には傷害された血管の収縮、血小板血栓によります一時的止血、血液凝固の機序があります。血液中の血小板は血管壁の傷害部位に凝集して血小板血栓を形成します。血管収縮及び血小板血栓による止血作用は一時的なものです。やがて血漿及び組織中の種々の血液凝固因子や血小板因子の働きによって血液凝固が起こり、止血が完了します。
注:血小板血栓のの形成
血液中の血小板は、血管壁の傷害部位に露出した膠原線維(コラーゲン線維)に粘着します。粘着した血小板は変形して、セロトニンやADP(アデノシン二リン酸)を含む顆粒を放出します。セロトニンは血管収縮、ADPは血小板の凝集を促し、傷害部位に血小板が凝集して血小板血栓を形成します。