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血漿(成分と機能)②
- 2021/07/12
<血液>
1.血液の組成と働き
(4)血漿
①成分と機能
ハ.タンパク質
血漿中のタンパク質を血漿タンパクと言います。血漿タンパクの重量は血漿の約7%を占めます。血漿のタンパクは主にアルブミン、グロブリン、フィブリノゲンの3種類に分類されます。量はこの順に多いです。グロブリンはさらにα₁、α₂、β、γ-グロブリンに分かれます。血漿タンパクのほとんどは肝臓で合成されます。
血漿タンパクはそれぞれ多様な作用を持ちます。
〇細胞のアミノ酸供給源、アルブミンの関与が大きい。
〇膠質浸透圧の維持と血管内の水分保持。アルブミンの関与が70%と大きい。
〇ホルモン、ビタミンなどの運搬、α、β-グロブリンの関与が大きい。
〇血液の酸塩基平衡に寄与。
〇γ-グロブリンは抗体として免疫反応に関与。免疫グロブリンとも呼ばれます。
〇フィブリノゲンは血液凝固作用に関与。
この続きは、次回掲載します。