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外寛骨筋(大殿筋)
- 2021/07/12
<運動器系・下肢>
1.下肢の筋
(1)下肢帯の筋
②外寛骨筋
イ.大殿筋
大殿筋は、直立歩行に重要な役割を果たす筋で、人で特に著しく発達します。筋とその表面を被う皮下脂肪の発達によって、人の臀部には特有の膨らみができます。大殿筋は、股関節の伸展する主働筋です。立ち上がったり、走ったり、階段を上る時などは、大殿筋による股関節の強い伸展が必要です。階段を上る時は、まず腸腰筋により大腿が前方に挙げられ(屈曲)、次いで大殿筋により後方に引かれます(伸展)。このように大殿筋は腸腰筋と拮抗して働きます。
大腿を被う大腿筋膜は、大腿の外側面で特に肥厚して腸脛靭帯を作ります。この靭帯は腸骨稜から下に向かって垂直に走り脛骨の外側顆に至ります。帯状の強力な靭帯であります。大殿筋は腸脛靭帯を緊張させます。この靭帯の緊張により膝関節が伸展位で固定され、体幹の直立位が維持されます。