- トップページ
- >
- 血液凝固①
血液凝固①
- 2021/07/16
<血液>
2.血液凝固の仕組み
(1)血液凝固
血管外に流出した血液は5~10分以内に流動性を失い、ゼリー状の塊となります。この塊を血餅と言います。血餅はやがて退縮して堅くなり、透明な淡黄色の液が塊の外に滲出してきます。これを血清(血清は血漿成分からフィブリノゲンと凝固因子を除いたものです)と言います。不溶性の血液の塊ができる一連の現象を血液凝固と言います。血液凝固は、血漿タンパクのフィブリノゲン(線維素原)が不溶性のフィブリン(線維素)に変わり、フィブリンの線維網に血球が捕捉されて起こります。血管壁の損傷による出血の際には、損傷部位に血小板血栓の形成に続いて血液凝固が起こります。血液凝固には、損傷された組織から遊離される組織因子、血漿中に存在します凝固因子、血小板から遊離される血小板因子などの様々な生体内の因子が関与します。これらの血液凝固に関わる因子を血液凝固因子と言います。
この続きは、次回掲載します。