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大腿四頭筋②
- 2021/07/19
<運動器系・下肢>
1.下肢の筋
(2)大腿の筋
①大腿四頭筋
大腿四頭筋の中で、大腿直筋のみは寛骨(下前腸骨棘)から起こります。従って大腿を股関節で屈曲する働きを持ちます。特にボールなど物を蹴る時に大きな力を出しますので、「キックする筋」と言われています。
注:椅子に座って下腿をダラッと下げた状態で膝蓋靭帯を叩きますと、大腿四頭筋は反射的に収縮して膝関節が伸展します。この反射を膝蓋腱反射と言います。膝蓋腱反射は種々の神経疾患により、消失又は亢進します。
膝関節筋は、大腿四頭筋の1つであります中間広筋の深層から若干の筋線維が分かれてできた筋で、膝関節の伸展時に、膝関節の関節包を上方に引っ張り、関節包が膝蓋骨と大腿骨の間に挟まれないようにしています。中間広筋の深層の筋が一部関節包に停止しているために付けられた名前で、中間広筋との境目は必ずしも明瞭ではありません。