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ABO式血液型②
- 2021/07/22
<血液>
3.血液型
(1)ABO式血液型
凝集はA+α、B+βの組み合わせの時に起こります。輸血はこの凝集が起こらない組み合わせで行わなければなりません。原則として同型輸血を行います。
ABO式血液型は、メンデルの法則に従って遺伝します。A、B、Oの3種の遺伝子が2個ずつ組み合わさって染色体に含まれます。従って、遺伝子の組み合わせはAA、AO、BB、BO、AB、OOの6通りですが、OはAとBに対して劣性で、AとBの間には優劣関係はありませんので、AA、AOはA型、BB、BOはB型、ABはAB型、OOはO型として現れます。
注1:ABO式血液型の発見
ABO式血液型は1901年ランドシュタイナー氏によって見出されました。
注2:凝集原と凝集素
赤血球の凝集反応は異種の血球を特異的に攻撃する免疫反応です。
注3:α抗体、β抗体
抗原の感作を受けて産生されたものではなく、生後1年間で形成される自然抗体です。
注4:輸血の際の交叉適合試験
同型血液型同士の間の輸血でも副作用を起こすことがありますので、供血者の血液と受血者の間で交叉適合試験により凝集反応の有無を調べる必要があります。