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半腱様筋・半膜様筋
- 2021/07/22
<運動器系・下肢>
1.下肢の筋
(2)大腿の筋
③大腿後面の筋(屈筋群)
ロ.半腱様筋・半膜様筋
半腱様筋は停止腱が細い腱となっており、半膜様筋は起始腱が膜状になっています。大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋の3筋を、ハムストリングス(ハムストリング筋)と総称します。
大腿二頭筋を除くハムストリングスは、股関節と膝関節の2つの関節を越えて伸びます2関節筋で、主として股関節を伸展し、膝関節を屈曲します。ただし、2つの関節に同時に十分な作用はできません。大腿と下腿とを固定させますと、体幹を直立させます。この働きは直立歩行には重要で、筋が麻痺しますと股関節を伸展位に保つことができず、体幹は前方に屈曲し転倒します。股関節を強く屈曲しますとハムストリングスは引き伸ばされます。この時膝関節を伸展しようとしますと、ハムストリングスはさらに引き伸ばされることになり作用に制限が起こります。そのため、股関節を強く屈曲している時は、膝を十分に伸ばすのが難しくなります。
注:ハムストリングスは本来膝窩にある腱ことを指しますが、転じてハムストリング筋自体を指すことも多いです。