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心臓の構造と機能
- 2021/07/27
<循環>
2.心臓
(1)心臓の構造と機能
心臓は普通、握りこぶし大の大きさで、心筋と呼ばれる特殊な横紋筋により構成されます。心臓には右心房、右心室、左心房、左心室の4つの腔があります。右心房と左心房の間は心房中隔、右心室と左心室の間は心室中隔、右心房と右心室の間は三枚の弁膜からなる三尖弁(右房室弁)によって、左心房と左心室の間は二枚の弁膜からなる僧帽弁(二尖弁、左房室弁)によって隔てられます。さらに左心室と大動脈の間には大動脈弁、右心室と肺動脈の間には肺動脈弁が存在します。心臓は、静脈系から動脈系へ血液を送るポンプです。最初に心房が収縮し、約0.16秒遅れて心室が収縮します。それぞれの弁は一方向にのみ開き、血液の逆流を防ぎます。全身の静脈を流れて戻ってきた血液は右心房に入り、右心室を経て肺動脈に流出します。肺でガス交換された新鮮な血液は、肺静脈を経て左心房に入り、左心室から大動脈に押し出されて全身へ送られます。