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心周期
- 2021/07/30
<循環>
2.心臓
(4)心機能の調節
①心周期
心拍動の周期を心周期と言います。心周期は心室の収縮、弛緩に従って、収縮期と拡張期(弛緩期)に分けられ、さらに収縮期は、(イ)等容性収縮期と(ロ)駆出期に、拡張期は、(ハ)等容性弛緩期と(二)充満期に区別されます。
イ.等容性収縮期
心室の収縮が始まってから、動脈弁が開くまでの期間、全ての弁(房室弁と動脈弁)が閉じている状態で、心室が収縮します。このため心室内容積は一定で心室内在が上昇します。
ロ.駆出期
心室内圧が動脈圧を越えますと動脈弁が開き、血液が駆出されます。心室収縮が終わりますと心室内圧が低下し始め、動脈圧よりも低下しますと動脈弁が閉鎖します。
ハ.等容性弛緩期
動脈弁が閉鎖してから房室弁が開くまでの期間、動脈弁と房室弁の両方が閉鎖した状態で心室が弛緩するため、心室容積は一定で、心室内圧が下降します。
二.充満期(または流入期)
心室内圧が心房内圧より低下しますと房室弁が開き、血液が心室に流入します。この時期には動脈弁は閉じており、血液は心室に充満します。
心周期は約0.8秒(心拍数75回/分の場合)です。このうち収縮期は約0.3秒、拡張期は約0.5秒持続します。