- トップページ
- >
- 心電図の記録方法
心電図の記録方法
- 2021/08/04
<循環>
2.心臓
(5)心電図
②心電図の記録方法
心電図の記録には、標準肢誘導(3誘導)、増幅単極肢誘導(3誘導)、単極胸部誘導(6誘導)からなります合計12誘導が用いられます。
イ.標準肢誘導(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)
右手、左手、左足に電極を起きます。そのいずれか2つを組み合わせて誘導点とし、2点間の電位差を記録する方法を標準肢誘導と呼びます。第Ⅰ誘導(右手-左手)、第Ⅱ誘導(右手-左足)、第Ⅲ誘導(左手-左足)の3つの組み合わせがあります。
ロ.増幅単極肢誘導(aVr、aV、aVf)
電極の置き方は標準肢誘導と同じです。右手の電位変動を、他の2箇所(左手と左足)の電位の平均値を基準として記録します。同じく左手の変動、左足の電位変動を他の2箇所の電位の平均値を基準として記録します。
ハ.単極胸部誘導(V1-V6)
心臓の近くの胸壁の6箇所に電極を起きます。各部位の電位変動を、右手、左手、左足の電位の平均値を基準として記録します。この方法により、心臓の各部位の状態をより直接的に把握することができます(V1、V2は右心室、V3、V4は心室中隔、V5、V6は左心室の電位を主に反映します)。