- トップページ
- >
- 母指球筋
母指球筋
- 2021/08/05
<運動器系・下肢>
1.下肢の筋
(4)足の筋
②母指球筋
母指外転筋、短母指屈筋、母指内転筋は、それぞれ母指を外転、屈曲、内転します。母指内転筋は足の前部を固定し、横足弓(足の横アーチ)の保持に役立ちます。
また、母指外転筋は足の内側の膨らみを作り、さらに踵骨から指骨まで伸びていますので縦足弓の保持に役立ちます。
短母指屈筋は外側楔状骨と立方骨により起こり、内外の2腹に分かれ、その間を長母指屈筋の腱が通ります。内側腹は母指外転筋に被われて進み、共に母指基節骨底の内側に終わります。外側腹は母指内転筋の斜頭とともに、保持基節骨底の外側につきます。短母指屈筋の内側腹、外側腹ともに停止腱には種子骨があり、その間を通る長母指屈筋の腱を保護しています。そのため、歩行時に体重のかかる第1中足骨頭付近を長母指屈筋腱は通りながらも、母指の強い屈曲を行うことができます。