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心臓の神経支配
- 2021/08/06
<循環>
2.心臓
(6)心臓の神経支配
心臓には自律神経が分布します。自律神経は、心拍数(変時作用)、刺激伝導系での興奮伝導系での興奮伝導の速度(変伝導作用)、及び心筋の収縮力(変力作用)を変えることによって、心臓の活動性を調節します。心臓に分布します自律神経には交感神経と副交感神経(迷走神経)があります。
①交感神経
交感神経活動が亢進しますと、心拍数の増加、興奮伝導時間の短縮、心筋収縮力の増大が起こります。
②迷走神経
迷走神経活動が亢進しますと心拍数の減少、興奮伝導時間の延長が起こります。
注:心臓支配の交感神経と迷走神経
心臓支配の交感神経は脊髄の上部胸髄より出て、心房、洞房結節、房室結節、心室などに分布します。心臓迷走神経は延髄より出て洞房結節と心房に分布します。心臓支配の交感神経や迷走神経はそれぞれ心臓機能を調節します遠心性神経に加えて、多数の求心性神経も含みます。心臓の状態の情報はこの求心性神経を通って中枢神経系に伝えられます。