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中足筋
- 2021/08/07
<運動器系・下肢>
1.下肢の筋
(4)足の筋
④中足筋
足底皮下には極めて強い縦走線維が踵骨隆起から起こり、前方に広がり第1~5中足指節関節に達しています。これを足底腱膜と言います。手の手掌腱膜に相当します。足弓(足のアーチ)の支持・固定に役立つと考えられています。
短指屈筋は、足底腱膜を裏打ちするように走ります。第2~5指の中節骨底に終わりますが、その手前で各腱は二分し、その間を長指屈筋腱が通ります。足底方形筋は短指屈筋に被われ、足底のほぼ中央で長指屈筋腱の外側縁に沿って広い範囲に終わる長方形の筋です。虫様筋は4個の小筋よりなり、第2~5指の中足指節関節を曲げ、IP関節を伸ばします。
背側骨間筋は第2指から他の指を遠ざける外転運動を行い、底側骨間筋は第2指に他の指を近付ける内転運動を行います。背側骨間筋と底側骨間筋が同時に働けば中速指節関節を曲げます。
足の筋は手の筋とほぼ同様の構成を持ち、類似した作用を有しますが、その役割は手とは異なります。主として直立二足歩行に関与し、これらの機能を果たすために足弓の形成が大切です。足の筋や足に至る下腿の筋は、靭帯と共に足弓の保持や安定に重要な役割を担うと考えられます。