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足部の関節運動
- 2021/08/10
<運動器系・下肢>
2.下肢の運動
(3)足部の関節運動
足の関節の主な運動には、底屈(屈曲)・背屈(伸展)・内反・外反があります。このうち底屈-背屈は距腿関節の運動、内反-外反は足根間関節の運動で、いずれも下腿筋の作用によります。底屈-背屈は、内果-外果を横に結んだ線を運動軸にして行われます。依って、下腿筋のうち、腱が踝(くるぶし)よりも前方に走っていれば背屈作用の筋で、後方に走っていれば底屈作用の筋であると言えます。一方、内反-外反は、足の爪先(靴の爪先の尖った部分)と踵を結ぶ足の縦軸を運動軸にして行われます。従って、下腿筋の内、腱が足首において足の縦軸線よりも内側を通るものは内反に、外側を通るものは外反にそれぞれ作用します。
・背屈かつ内反:前脛骨筋、この他長母指伸筋も参加します。
・背屈かつ外反:第三腓骨筋、この他長指伸筋も参加します。
・底屈かつ内反:下腿の屈筋の深層筋群(後脛骨筋・長母指屈筋・長指屈筋)
・底屈かつ外反:腓骨筋群
・底屈:下腿三頭筋(内反-外反の運動軸上にありますので、この運動にはほぼ中立です)