- トップページ
- >
- 下腿の筋区面(コンパートメント)
下腿の筋区面(コンパートメント)
- 2021/08/20
<運動器系・下肢>
3.下肢の局所解剖
(4)下腿の筋区面(コンパートメント)
下腿は脛骨と腓骨、及び両骨の間に張る下腿骨間膜により大きく前後に区分されています。これに加えて、腓骨外側に位置する腓骨筋群は屈筋群とも伸筋群とも異なる運動機能を持つので厚い筋膜によりこれらの筋群から区分されます。伸筋群と腓骨筋群の間に肥厚した筋膜を前下腿筋間中隔、屈筋群と腓骨筋群との間に肥厚した筋膜を後下腿筋間中隔と言います。結果として下腿には3つの筋区面(コンパートメント)が存在することになります。
注:前脛骨筋症候群(コンパートメント症候群)
下腿の心筋の使い過ぎや炎症などによって伸筋群が腫脹しますと、その筋を含む下腿前面のコンパートメントの内圧が高くなります。この時、同じコンパートメント内を通る血管や神経を圧迫し障害を起こすことがあります。